大学職員の仕事とは|業務内容・教員との関係性・適性まで体系解説

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ふくすけ

大学職員って具体的に何をしている人なの?って疑問を解消するよ

大学職員は「学生が安定した教育をうけるため・教員が教育研究に専念するため」に欠かせない存在です。

この記事ではそんな大学職員の

  1. 仕事内容
  2. 年収
  3. メリット・デメリット
  4. 大学職員に向いてる人の特徴・転職方法

などをイラスト付きで解説しています。

この記事で大学職員について少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
解説内容について「もっと詳しく知りたい!」という方に向けて、個別記事も作成しているので、
ぜひそちらもご覧ください!

ふくすけ

目次でとべるようになってるから、気になる箇所だけでも覗いてみてね

この記事を書いている人
  • 倍率200倍の私立大学に内定
  • 前職は銀行員
  • 前職同期の大学職員転職を多数サポート
  • ココナラでも転職サポートを実施中
合わせて読みたい

「これから大学職員を目指したい!」という方
ぜひ『大学職員|転職法5step』合わせてご覧ください。

目次

1. 大学職員とは|大学の運営を担う仕事

大学職員とは、教員(教授・准教授・講師など)以外の立場で、大学の運営業務を担う職員のことです。

大学は「教育・研究をする場所」ですが、教育と研究だけでは組織として成立しません。
学生を募集し、入学させ、履修の仕組みを作り、成績を管理し、学位を出し、その全体を支える予算を回す。
この一連を制度として動かしているのが職員です。

教員と職員の違い

同じ大学で働いていても、教員と職員は役割も採用の仕組みもまったく違います。

教員職員
主な役割教育・研究大学運営・学生支援・経営
採用単位学部・研究科ごと大学法人単位
異動基本なし数年ごとに部署異動あり

教員は「専門分野の研究者」として採用され、その分野を教え続けます。
一方の職員は「大学法人の職員」として採用され、教務課・入試課・財務課といった部署を
数年ごとに異動しながらキャリアを積みます。

この違いは、志望動機を書くときに効いてきます。
「教育に関わりたい」だけだと教員でも成立するので、職員としてどう関わりたいかまで踏み込む必要があります。

雇用形態は大きく3つ

大学で働く職員には、いくつかの雇用形態があります。

  • 専任職員:期間の定めのない、いわゆる正職員。異動しながら長期的にキャリアを積む
  • 契約(有期)職員:年度単位などで契約する職員。特定の業務を担当することが多い
  • 派遣・アルバイト:窓口対応や繁忙期の業務など
ふくすけ

転職市場で「大学職員」と言われるのは、基本的に専任職員を指すよ

2. 大学職員の仕事内容

ここがこの記事の中心!
大学の中で「職員がどの位置にいるか」を押さえてから、部署別の具体的な業務を見ていきます。

2-1. 大学における職員の役割

大学という組織は、次のような流れで動いています。

STEP
学生

入学し、履修登録をして、授業を受け、単位を積み上げ、卒業していきます。

STEP
教員

授業を行い、研究を進め、学生を指導します。

STEP
職員

その全部を「制度」として成立させます。履修できる仕組みを作り、成績を処理し、学位を認定し、 予算を配分し、学生を募集し、施設を維持する。

STEP
大学経営

職員が集めた数字と現場の情報をもとに、法人が次の方針を決めます。

ふくすけ

教員が教育・研究に集中できる環境を職員が作っているんだね

2-2. 部署別の仕事内容

大学職員の業務は部署ごとに大きく異なります。主な部署と業務を整理しました。

部署ひとことで言うと主な業務
教務課学びの制度を回す履修登録/成績処理/時間割編成/卒業判定
入試課次の学生を集める入試広報/オープンキャンパス/入試実施・運営
学生支援課学生生活を支える奨学金/課外活動・サークル/学生寮
キャリアセンター出口をつくる就職支援/企業開拓/インターン調整
国際交流課大学を外に開く留学派遣・受入/協定校対応/在留手続き支援
研究支援・産学連携研究にお金と体制を科研費等の外部資金申請支援/共同研究契約
図書館学術情報を届ける蔵書・電子ジャーナル管理/利用支援
総務・人事組織を動かす規程管理/理事会・教授会運営/採用・労務
財務・経理お金を管理する予算編成/決算/補助金申請
施設・情報システム基盤を守るキャンパス整備/システム運用・DX
広報大学を伝える大学案内/Web・SNS/メディア対応

聞き慣れない部署名が多いと思いますが、「学生対応・教員対応・法人管理」の3方向に業務があると
イメージできれば十分です。

重要なのは、これを数年ごとの異動で経験していくのが大学職員のキャリアだということ。
ひとつの専門を深めるスペシャリスト型ではなく、
大学という組織全体を理解していくジェネラリスト型の働き方になります。

3. 大学職員の仕事の流れ

大学職員の仕事は「年間サイクル」で動きます。

1日単位で見るより、1年単位で見るほうが理解が早い仕事です。

3-1. 大学職員の「1日」

ある1日の流れの例です(部署や時期によって大きく変わります)。

 8:45  出勤、メールチェック、当日の予定確認
 9:00  窓口対応(学生の証明書発行・各種申請)
10:00  書類処理、システム入力
11:00  教員との打ち合わせ(授業運営の調整)
12:00  昼休み
13:00  会議(委員会・部署内ミーティング)
15:00  資料作成(次年度の制度変更案)
16:30  問い合わせ対応、メール返信
17:15  退勤
なおき

打ち合わせ・会議・資料作成の比重が大きいのが特徴だよ

3-2. 大学職員の「1年」

大学職員を理解するうえで、この年間サイクルが最も重要です。

時期主な動き
4月入学式、ガイダンス、履修登録対応 ★繁忙期
5月履修確定、奨学金手続き
6月前期授業運営、次年度入試要項の検討
7〜8月前期試験・成績処理、オープンキャンパス ★繁忙期
9月秋季入学・秋季卒業、後期準備
10月後期開始、学園祭、就職活動支援
11月総合型・学校推薦型選抜 ★入試シーズン突入
12月入試準備、年内業務の締め
1月大学入学共通テスト ★最大の山場
2月一般選抜(複数日程) ★繁忙期
3月合格発表、入学手続、卒業式、年度末決算 ★繁忙期

繁忙期は「入試期(1〜3月)」と「年度替わり(3〜4月)」に集中します。逆に言えば、それ以外の時期は比較的落ち着いています。忙しさの波が読めるのが、大学職員の働き方の特徴です。

年間サイクルで動くということは、年に1回しか回ってこない業務が多いということでもあります。
一人前になるまでに3年ほどかかると言われるのは、この構造が理由です。
1日の過ごし方や残業の実態は、
大学職員の1日の流れ|転職後の働き方・残業・忙しい時期を解説で詳しくまとめています。

4. 大学によって仕事は違う

「大学職員」とひとくくりにされがちですが、実際の仕事内容は大学によってかなり違います。
志望先を選ぶときの視点として押さえておきましょう。

4-1. 設置形態による違い

国立大学法人私立大学公立大学法人
財源運営費交付金+競争的資金学納金が中心自治体からの交付金+学納金
業務の特徴研究支援・外部資金獲得の比重が大きい学生募集・広報の比重が大きい地域連携・自治体との調整
採用地区ごとの統一試験が中心大学ごとに独自実施大学ごと/自治体に準じる

特に大きいのは「学生募集」の緊張感です。私立大学は学納金が収入の柱なので、志願者数が経営に直結します。
入試広報に力が入るのはそのためです。

4-2. 規模による違い

大規模大学は分業が進み、ひとつの業務を深く担当します。
小規模大学は一人が幅広く担当し、裁量も大きくなりやすい傾向があります。
志望先ごとの違いの見極め方は、大学のカラーを見極める3つのフレームで解説しています。

5. 大学職員の年収

仕事内容と並んで気になるのが給与です。
ここでは「仕事を理解する」ために必要な範囲で、給与の構造だけ押さえておきます。

タイトル画像にあるのはネット上でよく目にする私大職員の平均年収と平均年齢です。
この数値には色々と補足が必要なので、現役の大学職員目線で解説しておきます。

この数字は、2007年に公開された「大学職員希望者のための就活セミナー」という資料に掲載されており、
そこでは平均年齢42.8歳、平均年収734.5万円と紹介されています。

ふくすけ

ただし、少し注意が必要です。実はこの数字、20年前のデータなんです。

このデータは2005年(平成17年)のもので、資料には「日本私立学校振興・共済事業団資料より引用」と
記載されていますが、現在はその元となった一次資料までは確認できませんでした。

そのため、

「現在の私立大学職員の平均年収は734万円」

とそのまま言い切るのは、少し無理があります。(タイトル画像に表記しておきおきながらなんですが。。。)

とはいえ、大学職員の給与水準を知るうえで、ひとつの参考になる数字ではあります。

ちなみに、国公立大学職員の平均年収については、

「事務・技術職員|平均年間給与|643万円」

と、文部科学省がHPにて公表しています。
出典|国立大学法人及び大学共同利用機関法人の役職員の給与等の水準(令和7年度)の取りまとめ

私立大学職員国公立大学職員
平均年収734.5万円643万円
データ時点2005年(平成17年)令和7年度
出典就活セミナー資料文部科学省の公表資料

※データの時点が約20年離れているため、単純な比較はできません。あくまで目安としてご覧ください。

給与は何で決まるか

大学職員の給与は、主に次の3つで変わります。

  • 設置形態:国公立は公務員に準じた給与表、私立は法人ごとに独自の規程
  • 大学の規模と財務状況:学生数が多く財務が安定している大学ほど水準は高くなりやすい
  • 年齢・役職:年功序列の色が濃く、勤続年数に応じて上がっていくリスト

民間企業のように「成果を出したから今年は大幅アップ」という動き方はしません。
急に上がることはない代わりに、急に下がることもない——これが大学職員の給与の性格です。

転職で年収は上がるのか

正直に言うと、下がるケースは珍しくありません。

私自身、銀行から転職して給与は下がりました。

ただ、それを承知で転職して後悔していないのは、金額以外の部分で納得できているからです。
残業の少なさ、休みの取りやすさ、精神的な安定。

給与だけで判断すると見えない部分に価値がありました。

なおき

「いくらもらえるか」より
「その金額で納得して働き続けられるか」です。

金額が下がっても生活が成り立ち、働き方に満足できるなら、それは十分に合理的な選択になります。

具体的な金額の目安、国公立と私立の差、40歳1000万円は現実的かといった話は、
大学職員の年収・給与のリアル|給料だけで転職を決めない理由で詳しく解説しています。

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6. 大学職員のメリット・デメリット

7年働いて実感している、良い面と大変な面を整理します。

メリット

  • 生活リズムが整えやすい:繁忙期以外は残業が少なく、予定が立てやすい
  • 売上に追われない:ノルマや数字のプレッシャーから解放される
  • 長期の視点で仕事ができる:数年がかりの制度改革に腰を据えて取り組める
  • 教育に関わる実感がある:学生の成長や卒業を間近で見られる

デメリット

  • 成果が見えにくい:自分の仕事が何につながったか、数字で確認しづらい
  • 意思決定に時間がかかる:会議と合意形成を重ねるため、決まるまでが長い
  • 異動で仕事が変わる:せっかく慣れた業務も数年でリセットされる
  • 繁忙期の負荷は重い:入試期と年度替わりは民間と変わらず忙しい

面白いのは、この2つは表と裏の関係にあることです。
「売上に追われない」の裏が「成果が見えにくい」、「長期の視点で働ける」の裏が「意思決定が遅い」。
どちらを重く受け止めるかで、向き不向きが分かれます。

実体験ベースのより詳しい話は、
大学職員に転職してよかったこと7選|メリットと注意点を体験から解説にまとめました。

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7. 大学職員に向いている人

7年働いて感じる、向き不向きの分かれ目です。

向いている人

  • 調整が苦にならない人:教員・学生・他部署・業者と、立場の違う相手をつなぐ仕事が多い
  • ルールを扱うのが得意な人:規程や制度に沿って正確に処理する場面が多い
  • 裏方に回れる人:主役は学生と教員。支える側に回ることに納得できるか
  • 学び直しを楽しめる人:異動のたびに新しい業務を覚え直す

向いていない人

  • 成果を数字で示したい人:営業のような明確な指標が少ない
  • スピード重視の人:会議と合意形成に時間がかかる
  • ひとつの専門を極めたい人:異動があるため、専門を深め続けるのは難しい

ここに挙げた「向いていない人」の特徴は、裏を返せば大学という組織の性質そのものです。


合わないと感じたなら、無理に合わせる必要はありません。
より詳しい適性の判断は、
「大学職員はやめとけ」と言われる理由|後悔する人・しない人の違いも参考にしてください。

また、「自分の強みはどちら寄りなのか」を言葉にして確かめたい方は、

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なおき

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8. 大学職員になるには

ふくすけ

仕事内容が見えてきたところで、具体的な道筋を整理するよ。

選考の流れ

一般的には、次のような流れで進みます。

STEP
書類選考

履歴書・職務経歴書を提出します。大学が指定した様式で求められることも多く、書式の指示どおりに作れているかも見られています。

STEP
筆記試験

SPIなどの適性検査や小論文が中心です。実施しない大学もあります。

STEP
面接(複数回)

複数回に分けて行われるのが一般的で、回が進むほど役職者が面接官として出てきます。

STEP
内定

最終面接を通過すると内定です。在職中の場合は、ここから入職日の調整に入ります。

大学によって回数や順番は変わりますが、書類と面接が重視される点は共通しています。
選考の全体像は大学職員の選考は2種類ある、書類の作り方は書類選考突破ロードマップにまとめました。

未経験でも転職できるのか

できます。私自身、銀行から未経験で転職しました。
大学事務の経験がある人が優遇される場面はありますが、
民間で培った経験を大学の文脈に翻訳できれば、未経験は不利になりません。

むしろ「学生募集」「財務改善」「DX」といった課題を抱える大学にとって、民間の経験は歓迎されます。
銀行で決算書を読んでいた経験が、大学の財務理解に直結したのは想定外の収穫でした。
年代別の受かり方は未経験・30代から大学職員に転職する方法で解説しています。

求人はどこで見つけるか

大学職員の求人は、大学の公式サイトに掲載されるものが中心です。
ただ、各大学の採用ページを毎日見て回るのは現実的ではありません。
当サイトでは財務データを確認した27校の求人情報を毎朝自動でチェックしています。
年収の実態は大学職員の年収・給与のリアルをご覧ください。

まとめ|大学職員は「大学を動かす」仕事

大学職員は「学生対応の仕事」ではなく、大学という組織を動かす仕事です。この記事の要点を、章ごとに整理します。

①大学職員とは教育・研究が成立する制度そのものを動かす仕事
②仕事内容「学生・教員・法人管理」の3方向に広がり、数年ごとの異動で経験していく
③1年の流れ年間サイクルで動く。繁忙期は入試期と年度替わりに集中する
④大学による違い設置形態や規模で仕事の中身は変わる。志望先選びの視点になる
⑤年収急に上がらない代わりに急に下がらない。金額だけでなく働き方とセットで判断する
⑥良い面と大変な面2つは表と裏の関係。「売上に追われない」の裏が「成果が見えにくい」
⑦向き不向き分かれ目は調整・ルール・裏方を受け入れられるか。数字で成果を示したい人には向かない
⑧なるには未経験でも転職できる。民間の経験を大学の文脈に翻訳できるかが鍵

「大学職員はホワイトで楽そう」というイメージだけで志望すると、面接で必ず見抜かれます。
逆に、この記事の内容を踏まえて「職員として大学のどこに関わりたいか」を語れれば、それだけで差がつきます。

NEXT STEP

仕事のイメージがつかめたら、次は選考の準備です。
全体の進め方は大学職員への転職法 5stepにまとめています。

この記事を書いている人
  • 倍率200倍の私立大学に内定
  • 前職は銀行員
  • 前職同期の大学職員転職を多数サポート
  • ココナラでも転職サポートを実施中
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