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財務状況の見方ガイド
財務知識ゼロでも大丈夫。5つのステップで「大学の経営状態」がわかるようになります。
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STEP 01
なぜ大学の財務を見るの?
大学職員として働くなら、「その大学が長く続くかどうか」はとても大切な視点です。
少子化が進む日本では、学生が集まらず経営難に陥る大学が増えています。財務状況が悪化すると、給与カット・人員削減・最悪の場合は閉校という事態も起こりえます。
「ホワイトそうだから」だけで選ぶのではなく、数字で裏付けされた安定校を選ぶことが、長く安心して働くための第一歩です。
大学の財務情報は毎年公開が義務づけられており、誰でも確認できます。難しい知識は不要です。
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STEP 02
判断に使われる4つの主要指標
文部科学省の経営判断基準では、4つの指標を組み合わせて経営状態を評価します。このサイトでは各指標を計算・掲載しているので、難しい計算は不要です。
教育活動資金収支差額
教育・研究活動で実際に生み出した現金の収支。赤字が続くと資金ショートのリスクが高まる最重要指標。
経常収支差額
経常的な収入と支出の差額。3か年のうち2か年以上黒字であれば正常状態の条件を満たす。
外部負債と運用資産
借入金・学校債などの外部負債が、現金預金・特定資産などの運用資産を上回っていないかを確認する。
積立率
運用資産 ÷ 要積立額。減価償却や退職給与引当金に対して、資産の積立が十分かどうかを示す。
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STEP 03
経営状態はどう判断される?
文部科学省の基準では、以下の順序で判定が行われます。最初に確認されるのは「教育活動資金収支差額」で、これが最も重要な指標です。
指標は単独ではなく組み合わせで判定されます。教育活動資金収支差額が黒字でも、外部負債が多ければ注意が必要です。
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STEP 04
このサイトの「安定・注意・要注意」の意味
文部科学省の区分(正常状態・イエローゾーン・レッドゾーン)をもとに、このサイトでは3段階のバッジで表示しています。
✓ 安定
正常状態(A1〜A3)。経常収支差額が3か年のうち2か年以上黒字で、経営の継続性に問題がない水準。
⚠ 注意
イエローゾーン(B0〜C3)。赤字や指標悪化の兆候あり。今後の動向を継続して確認したい状態。
✕ 要注意
レッドゾーン(D1〜D3)。教育活動資金収支差額の赤字が続き、外部負債が運用資産を超過。資金ショートのリスクあり。
当サイトの判定は文部科学省の定量基準を参考にした参考情報です。最終的な判断は各法人の公式財務諸表もあわせてご確認ください。
参考:定量的な経営判断指標に基づく経営状態の区分(文部科学省)↗
参考:定量的な経営判断指標に基づく経営状態の区分(文部科学省)↗
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STEP 05
実際の大学で見てみよう
ガイドを読んだら、あとは実際の大学データを見てみるのが一番の近道です。早稲田大学のページでは、ここで紹介した4つの指標をすべてグラフで確認できます。
早稲田大学の財務状況を見てみる
グラフ・表で5年間のデータを確認できます